Hinekurealm~ひねくれ者のせかい~

天才に憧れた凡人が寄り道しながら成長します。

英語オタク大学生がサカナクション「涙ディライト」の英訳に挑戦!

 

シンシロ

「シンシロ」の中で涙ディライトが一番好きかもしれないです。メロディはすごく軽いんですけど、歌詞が良い感じに悲しくて、でも総じて軽いという、すごくいい線をいっている曲。

 

あとに何より、Aメロの歌詞がとんでもなく良い。メロディにぴったり合ってて、それでいてそのままでもカッコいいという。

 

その辺も含めて、いってみましょう。

 

涙ディライト

夕日とライターの火を重ねて
I see the fire of my lighter, placing my hand with it in front of the setting sun so that the fire overlaps the sunset

赤く服が染まる
That makes my clothes look red

君は何か言いた気だけど
It seems that you want to say something

僕はまた歩き出す
But then I start walking again

それとない日々で今 夜に待ってる涙
Resulting from the days that were nothing special in particular, tears are waiting for me now at  night

それを知ってる僕ら宙に浮く言葉の節々を息を掴むように探すのさ
And we, who know that, look for the edges of words in the air just like I catch them

行けよ
Go

君が僕を通り過ぎて流れる涙
Tears stream as you pass me

行けよ
夜が僕を通り過ぎてしまう前に
Go before the night passes me
 
薄暗い外灯のライトで引っ張った影踏んで
I step on my shadow that the dim street light stretches

君は何か言いた気だけど
僕はまた歩き出す

淋しさは静かに 夜に鳴いてる涙
Loneliness is tears that quietly cry at night

それを知ってる僕らふわっと浮く言葉の影を鳥を見上げるように目で探す
We, who know that, look for the shadows of words in the air as if we look at birds

行けよ
君が僕を通り過ぎて流れる涙
行けよ
夜が僕を通り過ぎてしまう前に
 
 
離ればなれの夜半ば過ぎのひとり言には僕は慣れるはずだ
I should get used to me talking to myself in the midnights where we are separate

月明かりが川を照らす
The moonlight illuminates the river

行くよ
I will go

君が僕を通り過ぎた後の涙だ
These are tears that I let flow after you passed me

行くよ夜が僕を通り過ぎてしまう前に
I will go before the night goes
 

 解説

夕日とライターの火を重ねて
I see the fire of my lighter, placing my hand with it in front of the setting sun so that the fire overlaps the sunset
 
恐縮ですが、ここは意訳です。しっかし、めっちゃかさばってる。。。
 
AとBを重ねる がどうしても思い浮かびませんでした。pile, overlap, などはよく重なるの意味で使われるのですが、どうも今回の訳には合わないような気がしたので使いませんでした。
 
overlapを使うなら、おそらく「The fire of my lighter overlaps the sunset.」とかかな。。え、こっちの方がシンプルで分かりやすいか…?
 
ただ、これだと意図してやってる感がないんですよね。一郎さんがやってる感がない。
 
とにかく、読む人が想像して、似たような状況になる様な訳を心掛けました。
 

赤く服が染まる
That makes my clothes look red
 
That は上で説明した動作です。
 

君は何か言いた気だけど
It seems that you want to say something

僕はまた歩き出す
But then I start walking again

それとない日々で今 夜に待ってる涙
Resulting from the days that were nothing special in particular, tears are waiting for me now at  night
 
ここも長くなってしまいました。。「それとない日々が重なって、涙しなければいけない夜が来た」と解釈して、 Resulting from A, という表現を使いました。
 

それを知ってる僕ら宙に浮く言葉の節々を息を掴むように探すのさ
And we, who know that, look for the edges of the words in the air just like I catch them
 
なんですかね、、、別れ際の男女の、慎重な言葉選びが極限に達して緊迫している状況を描いているのかなと思ったのですが、、皆さんはどう思いますか。
 

行けよ
Go

君が僕を通り過ぎて流れる涙
Tears stream as you pass me
 
涙が流れるは Tears stream でいいそう。streasmは「小川・~が流れる」とかの意味。
 

行けよ夜が僕を通り過ぎてしまう前に
Go before the night passes me
 
薄暗い外灯のライトで引っ張った影踏んで
I step on my shadow that the dim street lights stretch
 
この歌詞、カッコ良すぎません?絵が鮮明に目に浮かびます。一郎さんの歌い方も相まって、えぐいかっこよい。 ちなみに、dimで「薄暗い」です。
 

君は何か言いた気だけど
僕はまた歩き出す

淋しさは静かに 夜に鳴いてる涙
Loneliness is tears that quietly cry at night
 
ここは直訳しました。「は」を is で、すこし荒業で訳しました。なので、「淋しさ=涙」です。
 

それを知ってる僕らふわっと浮く言葉の影を鳥を見上げるように目で探す
We, who know that, look for the shadows of the words in the air as if we look at birds
 
なんですかね、、先ほどから打って変わって、放ったお互いの言葉の真の意味を知ろうとしてるってところでしょうか、、、。どなたか、教えてください~!
 

行けよ
君が僕を通り過ぎて流れる涙
行けよ
夜が僕を通り過ぎてしまう前に
 
 
離ればなれの夜半ば過ぎのひとり言には僕は慣れるはずだ
I should get used to me talking to myself in the midnights where we are separate
 
この、「me~ing」は、学校では教えてくれない文法だと思います。カジュアルなので口語ですが、例えば:
「ただ俺が攻めるより、お互いにした方がいいと思う()」は I think it's better to interact with each other more, rather than just me satisfying you///.です。
 

月明かりが川を照らす
The moonlight illuminates the river

行くよ
I will go

君が僕を通り過ぎた後の涙だ
These are tears that I let flow after you passed me

行くよ夜が僕を通り過ぎてしまう前に
I will go before the night goes
 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

 

一郎さんの失恋の歌なのは間違いなさそうですよね。

 

涙の後に「ディライト, delight (= 大喜び)」ってことは、なんですかね。吹っ切れの涙だったのかな。

 

今日はここまで。それではまた!

 

英語オタク大学生が星野源の「夜」を英訳してみた!

星野源リバイバル (2019~(僕の頭の中で))

留学しているとやたらと日本語が恋しくなるんですよね。

留学する前はなるべく英語に触れることを意識していましたが、今では逆になってしまいました…。皮肉ですね。

そこで(?)、星野源リバイバルが最近起きています。

「Yellow Dancer」を聴いていまして、その中でも初期の星野源感が強い「夜」に惹かれてしまいました~。

ということで、いってみましょう。

作詞作曲 星野源

歌 星野源

訳 ツナ缶

 

通り行く 人の流れを見てる
I'm looking at the flow of people going their way

出会う日々 いつまでも
The days when we meet are forever
 
遠き調べは 消えず心に鳴り響く
A hunch from somewhere far away won't disappear but resonate in my heart

君が教えてくれた歌は足元に 枯れぬ花を咲かす
The song that you told me makes a flower that never goes bear under my feet
 
ああ 夜が怖いならいつでも ここにいるよ
Ah If you're scared of night I will be here for you

君の話を 聞くことがただ ただ 朝を焦がす
Listening to you just takes us to the morning
 
赤い秘密は 消えず我が身に鳴り響く
The red secret won't disappear but resonate in my body

君が残してくれた歌が足元に 枯れぬ花を咲かす
The song that you left for me bore a flower that never goes bear under my feet
 
ああ 朝が怖いなら
いつでも そばにいるよ
君と話を することがただ ただ 夜更けを
Just talking with you raises the sun and the night will...
 
ああ 夜が怖いなら
いつでも ここにいるよ
君の話を 聞くことが
ただ ただ 朝を焦がす
 

解説

通り行く人の流れを見てる
I'm looking at the flow of people going their way
 
通り行く人 は分詞で表現しました。S+Ving O でできます。
たとえば、「あそこでエ〇本を読んでるおじさん」は the man reading a porn magazine over there です。
 

出会う日々 いつまでも
The days when we meet are forever
 
出会う日々(は)いつまでも という風に解釈しました。また、主語はweでよかったのかは疑問が残ります。
 
 
遠き調べは 消えず心に鳴り響く
A hunch from somewhere far away won't disappear but resonates in my heart
 
遠き調べは、a hunch from somewhere far away としました。hunch は 勘 という意味です。
例えば「わたしには分かる、あの野郎浮気してる」は、I have a hunch; he's cheating on me.
 

君が教えてくれた歌は足元に 枯れぬ花を咲かす
The song that you told me makes a flower that never goes bear under my feet
 
シンプルにすると、the song makes a flower bear です。S+V+O+Vです。Vが2つ置けるのは、make が目的語の後ろに動詞の原形を持ってくることができるんです。
 
bear で咲く・実るという意味です。bearは結構便利ですよ、色々な使い方があります。
 
たとえば、「この天才といると僕にも良い影響がありそう。」は I feel being with this genius guy has some positive bearing on me. です。
 
また、「この汚ねぇ部屋もう耐えられねぇ!!」I can't bear this dirty room any more!!です。
 
 
ああ 夜が怖いならいつでも ここにいるよ
Ah If you're scared of night I will be here for you

君の話を 聞くことがただ ただ 朝を焦がす
Listening to you just takes us to the morning
 
朝を焦がすって素敵な表現ですね、、、。さすが源さん。夜が来る的な意味だと解釈して、「君の話を聞いてたら朝が来た」くらいに訳しました。
 
 
赤い秘密は 消えず我が身に鳴り響く
The red secret won't disappear but resonates in my body
 
「赤い秘密」は直訳しました。鳴り響く は resonate です。
 

君が残してくれた歌が足元に 枯れぬ花を咲かす
The song that you left for me bore a flower that never goes bear under my feet
 
ああ 朝が怖いなら
いつでも そばにいるよ
君と話を することがただ ただ 夜更けを
Just talking with you raises the sun and the night will...
 
「夜更けを越していく」という意味で解釈しました。よって、意訳して the night will be gone. です。
 
 
ああ 夜が怖いなら
いつでも ここにいるよ
君の話を 聞くことが
ただ ただ 朝を焦がす
 

おわりに

ピアノ初心者でして、星野源をよく弾き語るのですが、星野源さんのテンポ遅め、音少なめの名曲たちって似たような曲構成してるということが分かりました。

 

例えば、この「夜」とか、「くだらないの中に」とか、「くせのうた」とかは、ほんとにすごい似てます。コードが少し違うんですが、それはキーの上げ下げによる差で、曲自体の構成や音の進行は瓜二つです。

 

話が逸れました。その点に関してはまた今度書きますね。

 

夜は、サビがエグいですね。もう、胸がキューってなりますね。あと何より落ち着く。

 

また話それますが、源さん、2015年以降ロッキン出てないんですよね。。来年あたり出てくれないかな~。