Hinekurealm~ひねくれ者のせかい~

天才に憧れた凡人が寄り道しながら成長します。

英語オタク大学生がサカナクション「忘れられないの」の英訳に挑戦!~A Japanese college student translates the new song 「wasurerarenai no」by Sakanaction~

 

834.194

こんにちは!いやー、ついに出ましたね。サカナクションの新アルバム。タイトルは

「834.194」、通称「闇夜行くよ」だそうです。サカナクションぽいなぁ~。

 

今回は、新曲の中でもおそらく1,2を争う中で注目されている、いやシンプルにたくさん聴かれています。

 

MVはもう観ましたか?めっちゃ奇をてらってますよね(笑)。普通に好きだけど、あれは新宝島で味を占めた感じだな…(笑)。

 

一郎さんいわく「懐かしいは新しい。」がコンセプトだそう。それはああなる。

 

それではいってみましょう!!

 

忘れられないの

 

作詞作曲 山口一郎

歌 サカナクション

英詩 ツナ缶

 

忘れられないの

I can't get you out of my mind


春風で揺れる花
手を振る君に見えた

The flower which spring wind was waving looked like you waving your hand


新しい街の
この寂しさいつかは
思い出になるはずさ

This lonliness of the new city will be memories one day

 

すばらしい日々を 
噛み続けてたガムを
夜になって吐き捨てた

I threw away those wonderful days and gum I was chewing after night fell


つまらない日々の
長い夜もいつかは
思い出になるはずさ

The long nights in those boring days will be memories one day

 

ずっと ずっと 
隠してたけど
ずっと 昔の 
僕の答えをまた用意して

I've been hiding this for ages, but I've prepared for the same answer again as I did long ago

 

夢みたいなこの気も
千年に一回くらいの日を
永遠にしたい この日々を
そう 今も思ってるよ

I want to make them all forever even now: this feeling like a dream, the day that would have come once in a thousand years, and those days

 

ずっと ずっと
この言葉を
ずっと 昔の
僕の答えを今用意して

I've just prepared these words, my answer that is the same as before

 

夢みたいなこの日を
千年に一回くらいの日を
永遠にしたい このい日々を
そう 今も思ってるよ

 

夢みたいな夜の方
千年に一回くらいの月を
永遠にしたい この夜を
そう 今も思ってるよ

I want to make them all forever even now: a night like a dream, the moon that would have been like once in a thousand years, and this night

 

解説

 比較的訳しやすかった気がする!^^ 順番にポイントを解説していきます。

 

忘れられないの

I can't get you out of my mind

 

ここは、「忘れられない」に引っ張られて「I can't forget you」とかでもいいとは思うんですが、あえて get A out of B にしてみました。こちらの方が多少リアルな、俗な感じがするかと。

 


春風で揺れる花
手を振る君に見えた

The flower which spring wind was waving looked like you waving your hand

 

ここのポイントはですね。wave を「を揺らす」と「を振る」の意味で使っています。

前者は正直使用頻度低い感じがするのでネイティブには不自然に聞こえるかも。。

「手を振る君」は分詞を使って後ろからYouを修飾してます。

ちなみにこの文の動詞はlookです。超簡略化すると The flower looked like you です。

 


新しい街の
この寂しさいつかは
思い出になるはずさ

This lonliness of the new city will be memories one day

 

ここは原文に忠実に訳しましたが、実は僕なりの解釈を入れるとかなり変わります; 

This lonliness that the city that I've moved in makes me feel will be memories one day

新しい街っていうのは、おそらく一郎さんにとって東京のこと。

すると、newを使うと街自体が新しい感じがしてしまうのでここはあえて使わず、「越してきた街」とすることで自然な意味を持たせました。

また、「越してきた①街が私に感じさせる②寂しさ」を表現するのに関係副詞を二連発しています。

 

 

すばらしい日々を 
噛み続けてたガムを
夜になって吐き捨てた

I threw away those wonderful days and gum I was chewing after night fell

 

ここは解釈が分かれそうかな。

「素晴らしい日々を+噛み続けてたガムを夜になって吐き捨てた」のか、

それとも間投詞的に前者を使って「素晴らしい日々を、噛み続けてたガムを夜になって吐き捨てた」のか。

僕は前者で理解しました。

 

 

ずっと ずっと 
隠してたけど
ずっと 昔の 
僕の答えをまた用意して

I've been hiding this for ages, but I've prepared for the same answer again as I did long ago

 

フェアにhiding にしましたが、keeping でも取っておいた感が出ていい気がします。

 

 

夢みたいなこの気も
千年に一回くらいの日を
永遠にしたい この日々を
そう 今も思ってるよ

I want to make them all forever even now: this feeling like a dream, the day that would have come once in a thousand years, and those days

 

「永遠にしたい」という動詞の目的語に「夢みたいなこの気」、「千年に一回くらいの日」、「この日々」の全部を持ってこようととすると、「make O C 」の特性上、 O が長すぎて C が来るのが文末に、分かりづらい文になると思ったので、ここは them で先に代名詞を使ってみました。

その後、「:」でthemの中身を埋めるという荒業にでました。

 

 

夢みたいな夜の方
千年に一回くらいの月を
永遠にしたい この夜を
そう 今も思ってるよ

I want to make them all forever even now: a night like a dream, the moon that would have been like once in a thousand years, and this night

 

「夢みたいな夜の方」が全く分からなかったぁ~~~!!夜の東側的な分からなさ。。すみません、力不足です。泣

ちなみにこの文の構造は前文と同じです。「千年に一回くらい」をthat would have been like に、仮定法過去にしたのは、まずこの歌詞自体が過去を振り返っているから。

次に千円に一回くらいというのは事実ではなく一郎さんの感覚なので、「くらい」を表現するのに仮定法を用いました。

要はthat was like once in a thousand years だと、ほんとに千年に一回しか見れない、月食か何かみたいな意味になってしまうということです。

 

さいごに

歌全体がサラサラ~っと流れていくような感じなので、いくらでも聴いてられますね。

 

サビから伝わってくる、一郎さんがいかにその女性のことを好きだったのか、いかに幸せだったのか。

 

というか初めてこんなにも露骨な恋の歌でしたね!!一郎さんは前進している。

 

いいなぁ、恋ってそんなに素敵なものなんですね。自分が願った恋って叶ったことないので分からないです。

好きな人と両想いってすごいことだよな。そんなことどうなったら、どうやったらいいんだろ。(笑) 

 

あなたの過去の恋もこんな風に美しいまま思い出の中でしょうか。