英語オタク大学生がBaseBallBear「Flame」の英訳に挑戦!
Flame
最近のベボベの曲では断トツで好きです。あ、でもポラリスも最高ですよね。。
ギターのリフが最高にカッコいい。
やっぱり将平のギターの音が少ないのでシンプルなんですが、この年になってくるとそういうのがいいんですよね。。
雰囲気は全体的に寂しい感じなんですが、なんか響くんですよね。それがいい。
では、さっそく英訳してみましょう!
英訳
作詞作曲 小出祐介
訳 ツナ缶
気付くと暗闇にひとり サプライズ
I found myself alone in the darkness. What a surprise
笑うためのあかりを 待っていられる時間も過ぎて
The time when I could wait for the light that was for my smile is over
枝振り回し歩いた いたいけだった ビリーバー
The innocent believer who would walk while swinging a branch
泥だらけの顔 照らした 突き刺すような情熱
Sharp passion lighted up the muddy face
いくつも吹き消した炎も くすぐったいドラマも
誰もが乗り越えてきた痛みと 言い聞かせる
I tell myself that the flame that I blew out and the drama that was awkward but heartwarming are the pain that everyone has gone through
漂う暗闇に落としたプライズ
The prise that I dropped in the drifting darkness
拾うためのあかりも いつの間にか なくしてしまって
I suddenly realised that I had lost the light that I needed to pick it up
見えなくなっても手を振ってた すぐに戻ると思ってたから
I waved until it got out of sight because I thought it would come back soon
無邪気な顔 覗いた からっぽの目した死神
I saw the innocent face, which was that of a devil with no eyes
いくつも吹き消した炎も くすぐったいドラマも
誰もが乗り越えてきた痛みと 飲み込んで
君が そっと点けてくれた炎も あたたかいトラウマも
誰もが忘れられないかなしみと 引き連れてく
I will take the flame and the trauma with me that you set in my heart as the sadness that everyone remembers
信じすぎることやめた
I quit believing in things too much
信じるからこそ ノンビリーバー
I am a non-believer because I believe in things
煤だらけの顔で 抱きしめた 暮らしの中のフレーム
I embraced the flames in my everyday life, with my face covered with soot
自分で いくつも吹き消した炎も くすぐったいドラマも
誰もが乗り越えてきた痛みと 飲み込んで
I understood the flames that I blew out and the drama that was awkward but heartwarming as the pain that everyone has overcome
もう諦めてた残火を 育てるのは呼吸
It is breathing that raises the dying flame
これからも忘れられないかなしみを 引き連れてく birthday
I will take the sadness that I could never forget with me. birthday
解説
気付くと暗闇にひとり サプライズ
I found myself alone in the darkness. What a surprise.
ここは「found O C」ですね。上記みたいに使えます。便利ですよ!
笑うためのあかりを 待っていられる時間も過ぎて
The time when I could wait for the light that was for my smile is over
ここは英文構造的に、The time 以下は略せます。つまり The time is over.
ちなみにtheが(おそらく)必要なのは、後ろからTimeを修飾しているから。theは名詞がspecificに、ただ一つになれば付きます。
枝振り回し歩いた いたいけだった ビリーバー
The innocent believer who would walk while swinging a branch
この文は英文として完成していません。上のは長い名詞です。
「いたいけ」は、ピュアと解釈して、英語では「innoccent」といいます。
泥だらけの顔 照らした 突き刺すような情熱
Sharp passion lighted up the muddy face
「突き刺すような」は「Sharp」で表現してみました。。どうでしょうか??
次に、the muddy face の the は何?誰の?と思われる方もいらっしゃると思います。
ごめんなさい、正直100%自信を持って言えないのですが、解釈するならばこれは歌詞を書いたこいちゃんの顔という前提で the が入っています。
歌詞の場合は英語もある程度冠詞のルールが緩くなるので、読み手の想像しだいではありますが、ここで the が来たらそれはおそらく一人称の書き手でしょう。
いくつも吹き消した炎も くすぐったいドラマも
誰もが乗り越えてきた痛みと 言い聞かせる
I tell myself that the flame that I blew out and the drama that was awkward but heartwarming are the pain that everyone has gone through
tell O that です。that 以下は簡略化すると the flame and the drama are the pain です。乗り越える は自然にいくと overcome なんですけど、それだとちょっとすごいことを達成した感が出るので、 go through で 通る みたいなニュアンスの方を強めました。
漂う暗闇に落としたプライズ
The prise that I dropped in the drifting darkness
ここも全部名詞です。文として不完全です。漂う は drift なんですね!知らなんだ。
拾うためのあかりも いつの間にか なくしてしまって
I suddenly realised that I had lost the light that I needed to pick it up
見えなくなっても手を振ってた すぐに戻ると思ってたから
I waved until it got out of sight because I thought it would come back soon
go out of sight で「視界から消える」です。
無邪気な顔 覗いた からっぽの目した死神
I saw the innocent face, which was that of a devil with no eyes
ここは解釈が違うかも。。。というのも、からっぽの目っていうのは目がないのではなくて、比喩なんじゃないかと、訳した後で気づきました。
いくつも吹き消した炎も くすぐったいドラマも
誰もが乗り越えてきた痛みと 飲み込んで
君が そっと点けてくれた炎も あたたかいトラウマも
誰もが忘れられないかなしみと 引き連れてく
I will take the flame and the trauma with me that you set in my heart as the sadness that everyone remembers
take A with B(人) で「AをBと一緒に連れていく」という意味になります。
信じすぎることやめた
I quit believing in things too much
僕の解釈でもって「物事を信じすぎるのを」やめた、で訳しました。
信じるからこそ ノンビリーバー
I am a non-believer because I believe in things
ここは正直まだよくわかっていません。。曲を聴くと「信じるからこそのビリーバー」に聞こえるんですよね。そうすると意味が通る。うーん、こいちゃん得意のダブルミーニングっぽいですね。
煤だらけの顔で 抱きしめた 暮らしの中のフレーム
I embraced the flames in my everyday life with my face covered with soot
煤は英語で「soot」なんですね!
自分で いくつも吹き消した炎も くすぐったいドラマも
誰もが乗り越えてきた痛みと 飲み込んで
I understood the flames that I blew out and the drama that was awkward but heartwarming as the pain that everyone has overcome
飲み込むは「swallow」でもよかったんですが、意味的に understand が自然かなと思いました。。原文に忠実にいけば、swallow 一択ですね。
もう諦めてた残火を 育てるのは呼吸
It is breathing that raises the dying flame
it is S that S V 構文です。 残り火は、 dying fire (flameにしました) ですね。dying で死にかけの(dieしている、die の現在進行形)ですね。
これからも忘れられないかなしみを 引き連れてく birthday
I will take the sadness that I could never forget with me. birthday
おわりに
いかがでしたでしょうか。ギターが良すぎませんか、、あ、歌詞関係無い。。。
こいちゃんが、インタビューで「はじめて歌詞の意味を自分で100%理解しないまま完成とした」って言ってました。「歌いながら歌詞を解釈していくっていうのもアリなんじゃないかって思って。挑戦作です。」って。
僕的には、これは湯浅のこと歌ってるんじゃないかなって思いました。
サビの「いくつも吹き消した炎も くすぐったいドラマも誰もが乗り越えてきた痛みと 言い聞かせる」とか
「
漂う暗闇に落としたプライズ
拾うためのあかりも いつの間にか なくしてしまって
見えなくなっても手を振ってた すぐに戻ると思ってたから
」
失くした、過去のものに対する描写が多いですよね。このあたりがもう戻らない将平と将平との思い出を想起させる気がします。
皆さんはどう思いますか?
将平、もうYoutubeでしか観れないのは悲しみしかないです。